2025.01.10
あけましておめでとうございます。山崎晴太郎です。2025年最初のメールマガジンです。今回も色々とご報告があります。
JR西日本デジタルソリューション本部にコミッションワーク11点を納入しました
12月で一番大きなトピックスは、JR西日本さんの委嘱大型彫刻作品「We all Wesmo!」。そして、「Specimen of the Spilled Over」シリーズから、「大阪駅」「金沢駅」「敦賀駅」「京都駅」「米子駅」「和歌山駅」「三ノ宮駅」「岡山駅」「広島駅」「博多駅」の合計11点の大型納品です。
JR西日本の駅の音を使い、普段僕らが見過ごしている日常の些細な音の中に、とても豊かで美しい形が眠っています。描かれているのは、各駅の風景の中にある、見えない美しい音の形です。
スパイラルガーデンでの個展でも二点ほど展示していましたが、あれを仕上げ、イノゲート大阪の中にあるJR西日本デジタルソリューション本部さんの新しいオフィスにインストールしてきました。ご希望があればご案内もできますので是非、ご連絡ください。
Specimen of the Spilled over シリーズはLEAPさんの本社エントランスに続く企業オフィスへのインストールになりました。
BBS絵画コンクールの審査員を務めさせていただきました
12月7日には株式会社ビジネスブレイン太田昭和(BBS)さんが主催されて今回が7回目になる子供の絵画コンクール「BBS絵画コンクール」の審査員を務めさせていただきました。このコンクールは日本在住の小学校1年生から中学校3年生までを対象にした絵画のコンペティションです。テーマは「あなたの好きな風景」です。
僕はBBSさんのコーポレートムービーの制作を手掛けさせていただいた関係で、今回、審査員の一人としてお声掛けいただきました。
こちらが受賞作品です。
見て頂くとおわかりのように、風景というテーマであっても皆さん、細かいことにこだわらず自由に画題を選んで絵を描いています。西洋美術のジャンルで言えば、古典的な風景画だけでなく、風俗画、シュールレアリスム、印象派や後期印象派、表現主義など、色々なものを思い出させてくれるような絵がありました。全体講評でも書きましたが、応募された皆さんに共通していたのは、大人の僕たちがともすると忘れそうになる、表現することや作ることそのものを追求するピュアな衝動だったと思います。周囲の評価など気にせずにそれぞれが自分の本当に好きなものを、時間が経つのも忘れて作る。そうやって作られたものだけが持つ力があることを、この審査を通して再認識出来ました。
子供達の受賞のスピーチは、思わず涙腺が緩んでしまうほど素晴らしいものでした。このコンクールでお会いした皆さんと、またどこかで、もしかしたらアーティストとアーティストとして再会できることが楽しみです。
Rotten Donutsに参加中です
「アートをdigる」コンセプトでブレイク中のRotten Donuts、僕も試しにエントリーしてみました。最初のdigは中国の深センで行われた「Rotten Donuts in 100+Fair 深圳」で、作品はStories Not Usedシリーズです
早速作品が売れたようです。次も深圳で、これを書いている時点でもう始まっていますね。12/25から1月初旬まで。
店名:VINYL HOUSE
住所:Floor 8, Block 2A, Software Industrial Base, Shenzhen, China
Aedra Fine Artsで紹介していただきました
ニュージャージー州にあるアーティストランの現代アートメディア、Aedra Fine Artsで「Fossile From future / 未来からの化石」シリーズを記事で取り上げていただきました。
このシリーズは2021年から2022年にかけて制作した作品。最初に制作したナイキ エアジョーダンは、欧米各地での展示に呼んでいただき、「Artist to Watch 2021」への選出や、「YICCA現代美術コンテスト」での2位受賞など、アーティストの活動が広がるきっかけになった作品です。これも夏に向けて、久しぶりに新作の話をいただいています。まだ調整中ですが、決まったらお知らせしますね。
こうしてみると、Specimen of the spilled overシリーズ、Stories Not Usedシリーズ、Fossils from the futureシリーズのどれも、世界中に気に入ってくれる方がいらっしゃって、ありがたい限りです。僕は現代アート作品もあれこれ作っていて、少し幅がありすぎだと言われたりするんですが、BBS絵画コンクールで子供たちにもお話しした通り、好きなものを夢中になって作り続けることが大事だと実感しています。
余白のアートフェアの準備が佳境です
この他のご報告としては、やはり福島県広野町、被災地で行われる「余白のアートフェア/Marginal Art Fair」ですね。初めてディレクターを務めるアートフェアの立ち上げです。キービジュアルもお披露目し、こちらはふたば未来学園の生徒さんたちも参加した審査会も終わり、9カ国から54人・組の出展アーティストが確定しました。愛☆まどんなさんのように今の日本を代表するような方もいれば、ウクライナのキーウでチョルノービリ原発事故をテーマにした作品を作っておられる方、アニメフィギュアの原型師と現代アートティストのデュアルキャリアの方、刺繍や服などテキスタイルアートの方、まるで日本画にしか見えない写真を撮られる方、ネイチャーフォトで世界に知られた方、ストリート書道の方、紙漉きという伝統工芸と現代アートを融合させた方などなど、現代アートの中心から周縁まで、あらゆる場所から気鋭の現代アーティストが集まります。
ご興味のある方がいらっしゃれば、ぜひ遊びに来てください。
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