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2024.07.31

こんにちは。山崎晴太郎です。
半月ぶりのメルマガです。

この画像は何を作っているところなのか。

答えは…

これはいったい何でしょう。

3Dプリンターで出力された不思議な形に蛍光塗料を塗っています。どこかで見たことあるでしょうか。

8月の青山ガーデンでの個展のティザーポスター。
この投稿に使われている作品と同じシリーズです。

「こぼれ落ちたものの標本たち」シリーズについて

今日はこのシリーズについてご紹介します。これは「Specimens of spilled over(こぼれ落ちたものの標本たち)」というシリーズです。

ポスターに使われている作品は、LEAP株式会社という人材育成系コンサルティングファームさんから依頼をいただき制作したもので、今年の1月に納品させていただきました。現在、天王洲アイルにあるLEAPさんのエントランスに飾られています。

ちなみに、LEAPさんに納品したものの前にはピンク色のバージョンを作っていました。これはアメリカのコネチカット州トリントンにあるFive Points Artsというギャラリーのグループ展で展示したものです。

さて、「こぼれ落ちたものの標本たち」とはどういう作品なのか。作品をよく見ると、ピンク色の物体に昆虫の標本に使う虫ピンが刺さっているのがわかります。そして標本箱に入れられています。

このピンク色の物体、実は音の形なのです。

音や言葉の周りに漂う、音や言葉になりきれなかった形を拾いあげ標本として作品にしています。今回はこの作品の作り方を少しお見せしたいと思います。

セイタロウデザインのPCにはソノグラフを生成するアプリケーションがあり、音声データを入力すると、このようなグラフが表示されます。

その中から音と音の間にある曖昧な形をピックアップします。

例えば、こういう形。
次に、この画像の濃淡データを3D-CADソフトで高さデータに変換します。

これを3Dプリンターで出力し、蛍光色の塗料で塗り、虫ピンで固定したものがこのシリーズです。

LEAPさんに納めさせていただいた作品では、LEAP株式会社の創業の地である大井町の夜明けの写真を撮り、夜空と朝焼けの境界付近を拡大したグラデーションを制作しました。中央に浮かんでいるのは、LEAPさんのお仕事で交わされた会話から採取した音の形です。

何故、この作品がLEAP株式会社のエントランスに飾られることになったのか。
そもそもどうして、僕はこんな奇妙なものを作っているのか。

それはまた、次回ご紹介します。

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