曖昧さ、はかなさ、描かれなかったもの、語られなかったもの、そしてついには形にならなかったもの。

そのものたちの中にある美。

産業文明が破壊してしまった「境界の世界」に、かつて存在した儚い美、あるいは人々の意識と無意識の境界に潜むものたちの美を、さまざまな表現を通じて捉えようとしているのです。

Ambiguity, impermanence, what is not depicted, what is not told, and finally, what was not formed.

The beauty in these things. Through various modes of expression, I try to capture the ephemeral beauty that once existed in the “world of boundaries” (but was later destroyed by industrial civilization), or the beauty of things that lurk at the margins of people’s conscious and unconscious minds.

山﨑 晴太郎

Seitaro Yamazaki

クリエイティブディレクター・アーティスト
株式会社セイタロウデザイン代表

株式会社セイタロウデザイン代表。立教大卒。京都造形芸術大学大学院修士。

歴史や日常の中に潜む儚い美や不可視の価値を探求する現代美術家であり、同時に社会や事業の変革に携わるクリエイティブディレクターである。社会学・建築学・デザインを横断する背景をもとに、記憶と忘却、可視と不可視の境界に揺らぐ美を主題とし、インスタレーション、彫刻、平面など多様な媒体で作品を展開している。

デザイナーとしては、「社会はデザインで変えることができる」という信念のもと、ブランディングを軸に事業戦略、グラフィック、WEB、空間、プロダクトを統合し、省庁・自治体・企業と協働しながらプロジェクトを多数推進。主なプロジェクトに、東京2020オリンピック・パラリンピック表彰式のクリエイティブアドバイザー、JR西日本の決済サービスWesmo!の立ち上げ、旧奈良監獄利活用基本構想、Starbucks Coffee Japan、代官山ASOなど。グッドデザイン賞金賞、iF Design Award、日経広告賞最優秀賞など国内外での受賞多数。

一方、アーティストとしては、日本的な「余白」や無常観といった美学を起点に、現代社会における沈黙や残滓、曖昧さの価値を問い直す視覚哲学的な実践を展開。既存の美術史の枠組みに回収されない独自の文脈を築き、作品は東京、上海、ベルリン、ワシントンD.C. などで個展を開催。2025年にはキプロスで開催されたラルカナ・ビエンナーレに招待され、またアメリカ・オースティンでのSXSW(South by Southwest)にも参加するなど、国際的な舞台で活動を広げている。

信念を社会に還元するため、文化人としても活動。TBS「情報7daysニュースキャスター」、日本テレビ「真相報道 バンキシャ!」「シューイチ」などにコメンテーターとして出演。デザインやアートの視点から社会・文化の現象を読み解く役割を担っている。また、被災地の復興や地域再生と文化の接続にも取り組む。

著書に『余白思考』(日経BP)。