「8 million traces / 八百万の痕跡」は、21世紀の日本人の宗教観を、微視な視点から捉えたシリーズである。
このプロジェクトは、現代東京における場所や空間と精神性の関わりを問い直すものであり、その背景には日本列島に息づく長い歴史の精神観がある。古代から現代に至るまで、日本列島にはさまざまな信仰が存在し、自然のあらゆる要素や古い人工物には神が宿る可能性があると考えられてきた。この無数の神々を、人々は「八百万の神々」と呼んだ。
本シリーズのタイトルはこの概念に由来しており、土地に宿る無数の精神的痕跡を象徴している。「八百万の神々」の概念は、現代日本のポップカルチャーの基盤としても重要である。例えば、宮崎駿の映画『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』、漫画作品『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』などにその影響を見ることができる。



