お互いの差異を許容し、異なる背景を持つ人々が一つの都市で共生することの美しさや重要性。そして重要性を内包する1つの存在。

積み上がるのは、これまでに経てきた時間も、これからの経年変化も異なる、個性を持ったいくつかの素材たち。 作品の周辺に出現する気配は、日本に古くから伝わる茶の湯における茶室のように機能する。それは、すべての人が立場を超えて平等になる場所、人が等価になる空間である。異なるテクスチャに触れ、その温度を感じ、足元の玉砂利を踏み、その音を聞く。見るものの意識が入り込むことができる空間は、平和や多様性が単に観念的なものでなく、具体的な体験として立ち上がる。

ここは、様々な文化や歴史の交差点だ。それぞれの素材の独自の特性や美しさを保ちながらも、同時に違和感を内包している。すなわち、全体としての調和を重視しながらも、多文化性の中での共存と交流を強調するものである。