都市は常に変化し、全てを受け入れ、全てを取り込んでいく。都市は、動的な存在である。

国際都市「東京」の都市空間は、絶えず変化を繰り返しながら、増殖と拡張を続けている。

そこで暮らす都市住民の日常は、断片化された非連続的な経験の連続だ。

これは、現代都市における人間の経験の蓄積と、精神的な避難所の探求である。

都市の喧騒の中心に位置する非連続な静寂の空間を通じて、都市環境の矛盾や多面性を探求すると同時に、都市環境の再構築や調和の可能性を示唆するものである。

根底には、都市の喧騒と静寂の対比が存在する。

この対比は、都市生活者が日常生活の中で経験する緊張感や矛盾を示すものだ。立ち上がるのは、約千四百万人が暮らす「東京」という国際都市の、静寂の断片である。