このジュエリーシリーズは、「金属として二度目の人生を生きる」リファインメタルを素材に、かつて紙で指輪を作った、あの儚い記憶と憧れをかたちにした試みである。
再生された金属に宿るのは、ただの機能や光沢ではない。それは一度役割を終え、あるいは果たされなかった可能性を含んだ「もう一つの物語」の断片たちである。捨てられたもの、使われなかったもの、忘れられたものーーそれらが再び“身につけられる美”へと変容していく。
指輪、耳飾り、ペンダントーーそれぞれの形は、ただ飾るためではなく、物質の内側に眠っていた記憶や憧れを、静かに語りなおすための装置である。このシリーズに込められているのは、過去に置き去りにされた小さな美しさを、未来の身体とともに連れていくという願いだ。
それは、紙のように軽やかで、金属のように強い、美しさである。






