Artist Statement
山崎晴太郎は、世界の境界に存在する儚い美しさ、人々の意識と無意識の境界に潜む美しさを探求する現代アーティスト/デザイナーである。社会学、建築、デザイン、そして水墨画と生け花で培った日本の伝統的な自然観や美学を基盤に、インスタレーション、彫刻、絵画、動画、メディアアートを横断し、表象と知覚の限界を問う作品を制作している。
実践の根底には、美は明晰さや完成ではなく、未完・曖昧・忘却にこそ宿るという確信がある。日本的な「間」や「無」、無常観を起点としつつ、いずれの枠組みにも閉じることを拒む。むしろ明晰と曖昧、持続と風化の境界を溶かし、表象からこぼれ落ちる沈黙や残滓、不可視のものへ耳を澄ます現代的な視覚哲学を提示している。
これらの実践は、鑑賞者に「像」そのものではなく、その外部にある痕跡や声なき声に目を向けることを促すものであり、完成ではなく生成と消滅のあいだに美を見出すことで、時間・記憶・異なる価値観の可能性を思索させるための痕跡として存在する。
ラルカナ・ビエンナーレ 2025(キプロス)への招待や、米国オースティンで開催されるSXSW(South by Southwest)への参加など、国際舞台で広く活動。作品は、ロンドン、ニューヨーク、ヴェネツィア、ベルリン、ワシントンD.C.、アムステルダムなど世界各地で展示され、三菱地所レジデンス、JR西日本、ユニリーバUSなど企業の依頼での作品制作も多数。
また、東京2020オリンピック・パラリンピックでは、表彰式の総合監修を行い、福島の原子力災害の被災地である広野町で被災地と文化をつなぐ活動も行うなど、公共性と文化性の高いプロジェクトも多数手掛けている。
CV
山﨑晴太郎|Seitaro Yamazaki
拠点:東京
学歴
立教大学 社会学部 卒業(BA in Sociology)
京都造形芸術大学大学院 芸術修士 修了(MFA)
個展(抜粋)
- 2025
STILL VOICE|上海K11 Art Center (上海)
- 2026
越境するデザイン、横断するアート。|スパイラル(東京)
Contour of Yohaku|Hosek Contemporary (ベルリン)
グループ展・招待展示(抜粋)
- 2025
ラルカナ・ビエンナーレ(キプロス)
SXSW(South by Southwest)(オースティン)
ロンドン、ベルリン、バルセロナ、ソウル、ニューヨーク、ワシントンD.C.
パブリックアート・コミッション(抜粋)
- 2024
JR西日本
- 2022
三菱地所レジデンス
- 2019
TACHA/ユニリーバ
役職・ディレクション
- 2024–2025
「余白のアートフェア 福島広野」ディレクター
- 2019–2021
「東京2020オリンピック・パラリンピック 表彰式」 クリエイティブアドバイザー
受賞歴(抜粋)
- London International Creative Competition Professional CREATE Art Finalist
- Fine Arts and Art Installation Category
- YICCA WINNING ARTIST
- PREMIO COMBAT PRIZE
作品集
- 『In praise of shadow』(けやき出版)
- 『越境するアート、横断するデザイン。』(けやき出版)